くるしみのなかからみつけたふしぎなこと
不思議なもので、私の手の介助が速くなって、たくさん綴れるようになってから、日々の様々な不満などを、あふれるように語り始めるという場合が増えてきた。今回の○○さんも、ひとしきり、今思っている不満を語った。それを聞くことはもちろんかまわないのだが、どうも、一方的に綴ってもらっていると、止めどなくなってしまうことがある。どうやら、きちんと相づちを打ちながら、時には話を切り替えることも必要らしい。
○○さんの話をじっくり聞いた後、この辺で話を変えようかと言うと、突然、すてきな話が飛び出してきた。
くるしみのなかからみつけたふしぎなこと
まるでけんこうなこどもたちに
ほんとうのよろこびをみつけました
りかいしてはいないけど
ねがいはめーてるりんくのあおいとりのようになんでもかなうには
よくねがいをむきあってぎんみして
まるでしんじられないようなねがいをもつことです
ぬいぐるみはなにもねがいませんが
にんげんはねがいをもつことができます
ねがいのふしぎなちからでなんでもゆめみることができます
めーてるりんくとはははのきずなといういみです
うしなわれたあかりをとりもどすことができます
すばらしいなまえです
メーテルリンクは、有名な『青い鳥』の作者だ。「しんじられないねがい」を持つことが大切で、願いを持つことで人は「ゆめをみることができる」という。
メーテルリンクは、「母の絆」という意味だとは、思いもよらなかった。
「ところでメーテルリンクのこと、誰に聞いたの」と尋ねると、
ねえさん
と答えが返ってきた。
メーテルリンクの話が、○○さんの中で、こんなかたちでふくらむとは、おねえさんも想像だにしていなかったことだろう。
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2008年11月15日 23時22分
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自主G多摩1 |
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