ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2008年11月15日(土)
笑いの哲学
 仰向けに寝た姿勢で両手をとって、「ア行、カ行…」と聞きながら両手をたたき合わせていき、選びたい行が来るとパーッ両手を開いて合図を送るというやり方で文字を綴り始めた◇◇さん。今日は、さっそく、わらいについて語り始めた。

ぬるいものをのみこんだまさになんもんなのです
にんげんはやはりなやみがふかいほど
にんげんはせいちょうします。
つらいときはわたしはわらいをかんがえています。
わらいはやみだらけのくらしをあかるくして
なやみをわらいだすのにとてもいいやりかたです。
むずかしいなやみもわらいでばかばかしくなります。
よごれたこころはわらいできれいにのみこむことができます。
すきなひとがくらいかおをしているとかなしくなる。
わたしはなぜからくてんてきにかんがえるせいかくです。
にんげんはなやみながら
ゆかいにいきていくのがすばらしいとおもいます。
わたしもゆかいにいきたいとおもいます。

 ここで先に来て休憩していた○○さんから質問が来た。

◇◇ちゃんのすきなひとだれですか

 ◇◇さんの答えはこう続いた。

わたしのすきなひとはわらいのわかるひとです。
さんまさん。
わらえるひとがいい。

 言葉を発する前から、とても愉快そうな笑顔がたえなかった◇◇さんの、わらいの哲学。不思議な魅力を秘めた哲学だった。

2008年11月15日 23時38分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 自主G多摩1 |
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