ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2008年12月02日(火)
きぼうのきたかぜ
 嘉門達夫の大好きな20代の男性、○○さんは、常にそのCDを流していることを求めてくる。そして、そのかたわらで、気持ちを綴った。

むかしからいいたいことはたくさんあったけど
いおうとしてもいうことができなかったので いえなかった
いいたいのにいえなかったのでつらかったけど
しかたないとおもってきたけど
けしてあきらめないでよかった
きっといつかかなう
くだらないうただけどだいすきです
ねがいはとおもってきました
いがいにもかなったのでうれしいです
ぬいぐるみのいきかたにおわかれです
くやしいこともたくさんたくさんあるけど
くやしいこともわすれることができる
くやしいこともこれでわすれることができる

 ここで、詩を作ったことはあるかと尋ねた。すると答えは…。

いいうたいっぱいつくっています

 そして、さらさらと以下の詩が綴られた。

きぼうのきたかぜがふき
ていくうひこうをするつばめたちは
みなみをめざし
いきたいところをさがし
ひこうをつずける
くなんがまつこどくなたびを
きぼうのきたかぜがふき
しらないひとがすぎていく
みたこともないすてきなきぼうのひとみをして
くるしみをのりこえ
みなみをめざして
きぼうのきたかぜがふき
しらないすずめがにげていく
つよいとりになろうとして
くるしみのみちをさがしとびたってゆく
しらないきたのくにをめざして

 きぼうのきたかぜ。

2008年12月2日 00時43分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 自主G23区1 |
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