青年学級の合宿(12月6日、7日)から―その1
	
		
			| 夏の豪雨の影響で発生した土砂崩れのために、今年の青年学級合宿は、12月へとずれこんだ。合宿場である町田市郊外の山間にある青少年センターは、紅葉の名残を残しながらも、すっかり冬の装いだった。 今年の合宿は、特別だった。7月以降、これまで沈黙してきた人たちが何人もパソコンで語り始めたからだ。そして、ゆったりと流れる時間の中で、新たなメンバーも含めてたくさんの方が文章を綴った。
 最初は、1日目の夜遅く書かれたE.Kさんの文章から。彼女は、7月に文章を綴り始めた方だ。この日、かたわらには、合宿に応援に来たOGのスタッフがいた。彼女は、とりわけE.Kさんと縁の深かった方だ。これまでのE.Kさんの文章を涙とともに読んできたという。文章は、その女性に向けて書かれ始めた。
 
 ○○ひさしぶりですね。○○さんからしてもらったことには、とてもかんしゃしています。きっといつか、かんしゃしたきもちをつたえたいとおもっていました。しにいつかしたいです。しをつくりたいです。きっといつかできるとおもいます。きっといつかつたえたいとおもいます。きっといつかしをつくります。きいてください。きっといつかしにします。
 
 そして、施設の生活に話が及ぶ。
 
 ふくしえんのしょくいんにもつたえてほしいです、わたしがことばをしっていますと。きびしいです、しられていないと。しってほしいです。ちいさいことでもきいてほしいことがあります。じぶんのきもちをいっぱいつたえたいです。きもちをいっぱいわかってほしいです。
 
 次に話題は、来年の5月、青年学級のみんなと開く若葉とそよ風のハーモニーコンサートでも、発表しようと誘った。
 
 わかそよ(コンサートのこと)でもきもちをじぶんのことばでつたえたいです。じぶんのきもちをきいてほしいです。きもちをきいてほしいけどいいほうほうはありますか。きもちをつたえるほうほうをかんがえたいです。
 
 詩という方法があるね、と答え、さっきこれから感謝の気持ちをこめた詩を作りたいと言っていたけど、もう作った詩はあるのと尋ねると、次の答えが返ってきた。
 
 ある
 
 そして綴られた詩と、詩を作る時の気持ち…。
 
 きたかぜに すばらしいみらいをきいてみよう
 きぼうのかなたのきたのくにのかぜに
 ひとりぼっちのだまったじぶんに
 きたのくにのかぜにいつもきいている
 じぶんのじかんに
 きたのかぜにつらいきもちを
 きたのかぜにじぶんのこえを
 じぶんのじかんにちいさいときのちいさいねがいを
 だまったままのいつもきいている
 きたのかぜに
 じぶんのじかんに
 いつもいつも
 きたのかぜにきいてみる
 
 しをつくるのはたのしい。つらいきもちをじぶんでなぐさめることができるから。いつもつくっている。いつもいつもきびしいので、きぼうがわいてきます。
 
 つらいときにきいてみよう きみのこころに
 かなしいとき きみのこころに
 つらいとき りかいしてみよう きみのこころに
 すばらしいちかいをたててみよう じぶんのことばで
 きっと きっと きぼうのにおいがするはずです。
 
 きいてくれてありがとう。わかそよがたのしみです。きたいしています。
 
 ここで、信じてくれないかもしれない人たちの前で、ステージの上に出られるかと尋ねてみた。
 
 でれます、きいてほしいから、じぶんのきもちを。いいみらいがひらけそうです。すばらしいみらいがひらけそうです。きたいでむねがふくらみます。うれしいです。
 
 そして、励ましの言葉をもらった。
 
 しばたさんじゃないとできないとしても、いいことはいいのだから、きにせずにつよいきもちでがんばってください。にんげんだからきもちがなえることもあるとおもうけど、がんばってください。
 
 さらに、このブログのことに話が及んだ。
 
 できるのそんなことが。ついにこえがとどくのですね。だしてほしいです。ちいさいときからいいことがすくなかったけど、やっときぼうがわいてきました。きぼうがわいてきたのに きいてくれるひとがすくないのがざんねんです。
 
 そして、今度は、しゃべれて普通に暮らしていた頃、宝塚ファンだったという彼女に、階名でメロディを綴れば作曲もできるかもしれないと伝え、何か階名で綴れる歌はあるかと聞いてみた。
 
 できる。おぼえている。ついにきぼうがかなう。きたいしています。ちいさいときから、いいきょくのめろでぃをかいめいでうたっていましたから。
 ドレミドレミソミレドレミレソソミソララソミミレレド(「チューリップ」)
 きちんといつかかんがえておきます。じぶんのことばにじぶんでめろでぃをつけられたらうれしいです。
 
 時計は12時を回っていた。
 
 ねます。はやくねるしゅうかんがついているのでねむいです。
 
 また、新しい夢がふくらんだ夜だった。
 
 
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		2008年12月11日 07時29分
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