ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2008年05月30日(金)
2スイッチワープロでの対話
 春に出会った小学生の3人の小さなグループと久しぶりに会った。今日は、男の子二人だったが、小さいときからずっと一緒に育ってきた同い年の二人は、心が本当に通い合っている。その彼らが具体的に気持ちを伝える手段を知ってから、3度目の関わり合い。順番に始めたはずだったが、言葉を伝えられる喜びと、なかなかわかってもらえないはがゆさの思いをつづったあと、横で様子を見ながら待っている友達に向かった。以下二人の会話の部分。二人はどうやって学校で理解してもらえるかについて語り合った。

A:どうやってわかってもらえばいいか
B:くちでわかってもらえなくてもねがいをつたえるのはたいせつです
A:どうやってつたえたらいい
B:むずかしいけどがんばることがたいせつです
A:がんばりたいけどたくさんがまんしないといけないかもしれない
B:しんじてもらえるまでがんばろう
A:わかってもらうことができないのがくやしい しんじてもらえるかどうかわからないでもしんじてほしいね(略) 
A:(略)ふたりのかんがえたことはわすれずにいないとね
B:そうだね
A:ねがいがかなうのがまちどおしいね

 長い間、心を通じ合わせながら言葉を通じ合わせることができなかった二人の初めての会話だった。せっかく気持ちを伝える手段が見つかったのに、すぐに理解されるというわけにはいかないのが現実。もうずいぶん我慢してきたのにという思いが強いA君に対して、信じてがんばろうというB君。こうやって共に語り合いながら育ち合っていけるにちがいない。二人の真剣な顔が印象的だった。
 みんなきっとおしゃべりをしたいに違いない。こんなふうに語り合いの場を設定できる関わり合いはまだほとんどできていない。もっと気軽に語り合えるように、これからもいろいろな工夫を重ねていかなければならないとつくづく思った。


2008年5月30日 22時57分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 自主G多摩4 |
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