北風と希望の詩4編 その1
	
		
			| これまで、頬でスイッチを押すことで文字を綴ってきた○○さんだが、今回は、こちらがスイッチを頬に押したり離したりして、選択の時にふっと力が入ってスイッチが入りっぱなしになるというのを読み取るという方法で行うと、たくさん文字を綴ってもらうことができた。 ○○さんは、かつて、春に、次のようなすてきな文章を綴ったことがある。
 
 きにうつくしくはなのさくみち
 けいかいなうくれれきこえ
 ほこうしゃこみあゆむ はある(=春)
 
 そんな○○さんだから、きっと詩を作っているだろうと、尋ねてみた。すると、次の詩をさらさらと綴った。テーマは、もう、数多くの人たちが表現してきた、北風と希望だった。
 
 きたかぜにききたいことがあります
 どうしててまねきみせてにんげんにふいてくるのですか
 きぼうはきたのくににあるのですか
 しらないせかいのきぼうをきたのくにからはこんできて
 にんげんにしあわせをくださいます
 きたかぜのじかんがみらいのきぼうにつながって
 きっとしあわせなかんしゃをわたしにくださいます
 さいはてのくにからふくきたかぜは
 しろいきぼうのかぜです
 いいきぼうのかぜです
 しろいゆきとともにふいてきて
 きぼうをにんげんにくださいます。
 
 うなずくことができる○○さんは、詩を綴りながら、深く満足そうなうなずきを何度も繰り返していた。
 そして、家でワープロの練習として、書いてみたい勉強はどんなものかなと尋ねると、
 
 きれいなしをかいてみたい
 くがみじかいし
 
 と答えた。これから、すてきな短歌や俳句を、いっしょに書き写しながら、表現をいっそう磨いていくことになるだろう。
 そして、最後に、ゆめとして、次の一文を書いた。
 
 じぶんでいきていきたいとおもうのでちからがほしいです だれかの
 
 高校1年の○○さんは、2009年の新しい年を、素敵な詩と夢とで始めることができた。
 
 
 
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		2009年1月7日 00時23分
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