北風と希望の詩4編 その2
感情表現が大きな声や体の動きに出てしまうことで、なかなか言葉を綴る働きかけができずに、時間ばかりが過ぎてしまった○○さんは、今年の春高等部を卒業する。前回くらいから、ようやく、簡単な言葉を綴れるようになったので、今回は、一気に、文章に挑戦してみた。最初は、そのことをめぐる思いが続いた。
うれしいしんじられない
じぶんのいいたいことがいいたかった
きぼうがわいてきました
じぶんのきもちをいいたかった
いいきもちです
きいてもらいたいことがあります
きもちをきいてもらいたいけどちゅういばかりされてしまいます
みためではんだんされていやです
にんげんだからちゃんとかんがえています
いいすいっちですね
きいてもらえてうれしい
ちいさいころからのゆめでした きもちをことばでいえるようになることが
きぼうがわいてきました
いいちからでいいたいことがいえてびっくりしています
かあさんいしをきいてくれてありがたいです
ちいさいときはきもちをいえるようになるとおもっていたけど かないませんでした
やっといえるようになってきぼうがでてきました
いいじんせいにしたいです
そして、そのまま、北風の話になっていく。
きのういいことがありました
きたかぜがにんたいしているわたしにきぼうをすてないようにしなさいといいました
いいきたかぜでした
きたかぜはきぼうのきたかぜです
きぼうをしんじていきるようににんげんにふいています
にんげんはいいゆめをみていたいとおもいますがしんじていればゆめがかなうことがわかりました
いいりそうのきたかぜでした
きっとちいさいときからふきつづけてくれたのでしょう
しんじつづけてよかったです
ふつうのひとはきたかぜをいやがりますがにんたいしてきたひとにはゆめをはこぶかぜです
きぼうのきたかぜはきたのくにからふいてきてきたのゆめをはこんできます
その後、お父さんのことに話が及ぶ。
おとうさんにもかんしゃしています
いいおとうさんです
きのうもいいはなしをしてくれました
いいゆめをくれました
いいひとになりたいとおもいます
いいくらしがしたい
話が一区切りついたあと、直前の高1の女の子が書いた詩を朗読したところ、次のような感想が書かれた。
きたかぜについておなじようなことをかんがえているとはおもいませんでした
いいしでしたね
いいちからがわいてきました
きのうのきたかぜにかんしゃします
いいちからをちからいっぱいもらいました
いいあかるいはじまりになりました
きぼうがわいてきました
4月からは社会人として羽ばたく彼女。ここまで来るのにずいぶん時間がかかってしまったけれど、間に合って本当によかった。
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2009年1月7日 00時36分
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