北風と希望の詩4編 その4
小3の○○君の文章は、次のように始まった
かのうせいをしんじてくれてありがとうございます
ちいさいときからはなしたいとおもってきました
しんらいしていますおかあさんのことを
いいじぶんになりたいとおもいます
すなおなじぶんです
きもちをわかってくれないひとにたいしてもりかいしてくれるひととおなじようにすなおなきもちでせっしたいからです
きぼうがわいてきました
にんげんらしくいきていきたいとおもっていますからきもちをことばでいいたかった
にんげんだからいいたいことがいいたいです
ここで、詩について、みんなと同じ問いを投げかける。もともとロマンチックな言い方を好んできた彼だから、確信をもって尋ねた。そして、次の詩が書かれた。
しろいきぼうのきたのかぜは
どうしてじぶんにかたりかけるのだろう
ちいさいぼくはちいさいころからひとりぼっちだったけど
きたかぜはいつもぼくにはなしかけてくれた
さびしいぼくはにんげんとしてうまれながら
きもちをことばにすることができず
にんげんらしいくらしができないけれど
ちいさいぼくにもきぼうがあることをおしえてくれた
きたかぜはしろいゆきとしろいきぼうをともなって
ぼくにむかってふいてくる
きたかぜはいつもいいきぼうをぼくにはこんでふいてくる。
その後、お母さんから用意された質問にそれぞれ答えていった。その中のいくつかを抜き出しておく。
てれびはつまらないです
いいばんぐみはきたのくにからです
みてみたいです
おんがくはすきです
どらまはきらいです
いいのもありますがころしあいやけんかはきらいです
ひらいけんのおおきなふるどけいです
いいきょくはすきです
がっこうのきょくではかなしいねがいのうたがすきです
そつぎょうしきのうたです
きのうのじぶんにさようならというかしがでてくるうたです
きもちきいてもらいたいし じぶんのきもちがつたえられたらどんなにすばらしいでしょう
きもちをつたえることができるようになるのがゆめです
質が高く、美しいものが好きだということがよくわかる。有名な「北の国から」のドラマは、実際には彼は見ていないそうなのだが、きっと、そのタイトルになみなみならぬ思いを感じるのだろう。
まだ、パソコンは私としかできないが、途中、「あかさたな」と言いながら手を引きあって、簡単な気持ちをうまく聞き取ることができた。きっと彼のことをとてもかわいがっているおねえちゃんが、手を取って、気持ちを聞き出せる日も遠くないかもしれない。
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2009年1月7日 00時50分
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