ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2009年01月09日(金)
ぬいぐるみのじんせいにおわかれすることができました
 都内のある通所施設でお会いしている女性が、気持ちを表現できることの喜びを述べたあと、北風の詩を書いた。

すばらしいじぶんのきもちをかけるのは
いしをつたえることができるようになってからなやみがなんでもいえるようになったのでせかいがひろがりました
じしんがでてきました
じぶんのきもちをきいてくれるのでたすかります
ぬいぐるみのじんせいにおわかれすることができました

きたのくにからふくかぜは
すなおなじぶんにねがいがかなうようにとふいてくる
きたのくにからふくかぜはさいはてのくにから
ちいさいじぶんにきぼうをつたえるためにふいてくる
きたのくにからふくかぜは
きのうのじぶんにじしんをあたえ
しらないくにのきぼうをじぶんにくれた
にしのくにからふくかぜは
かなしいこどものこえにみちあふれ
すぎたむかしとすぎたかなしみをつたえてくる
いいたのしいきぼうのかぜは
きたのかなしみをのせてきたのほうからふいてきて
じぶんにきぼうをくれる
じぶんにじしんとゆうきをあたえ
きたのくにからふいてくる
きたのくにからふくかぜは
じぶんにじしんとゆうきをあたえ
ひとりきりのじぶんにきぼうをくれた。

 家庭でも、ご両親とパソコンで気持ちが書けるようになり、生活が変わったとのことだ。
 重い内容の詩だったが、時折こみあげてくるような笑いとともに、とても満ち足りた表情で書いていたのが印象的だった。
 

2009年1月9日 21時32分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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