じぶんぎせいにしないでがんばりました
盲学校の中学部の少年と、2スイッチワープロで関わった。彼は、弱視と肢体不自由があって、発声は、ゆっくりと単語を発音する。聞き取りにくい部分もあって、自由自在にコミュニケーションできるというわけではない。日常的には、自分一人でフィルムケーススイッチを両手に握って独力でワープロを使いこなしている。今回は、スピードがあがる援助で、関わってみた。
たのしみにしていました
いいたいことはちいさいときからことばできもちをつたえたかったということです
○○せんせいとたのしくべんきょうおしています
ぎもんあかしてくれていいじかんです
あきらめてはいけないとおもっていますがきもちのとおりにからだがうごいてくれないのでこまっています
かんがえをさいごまでずっとあきらめないことがたいせつだからどんなときでもがんばっています
こくごがすきです
しをちいさいときからつくってきたのできいてください
ねがってきました
ことばというものできもちをつたえることを
くなんいっぱいのりこえて
ちいさいぼくはにんげんとしていきてきて
ちいさいぼくはきぼうをたいせつに
きぼうをこころにひめていきてきた
じぶんぎせいにならないように
じぶんぎせいにしないでがんばりました
じぶんしんじてがんばりました
きのうのねがいはひをともして
きのうのちいさいくるしみを
しずかに(ゆめにかえる)
時間がなくなったので、()の中は、手を握り合って、こちらが「アカサタナ」と尋ねていく方法で聞き取ったものだ。この方法をどうしても、彼と先生に伝えたかったのだが、彼の詩が長くて、最後に、ちょっと入れてみた。思いのほか、スピードも速く、反応もはっきりしていた。
詩については、こちらが聞いたわけではなく、自分から聞いてほしいと言われたものだった。一人で、暖めてきた思いが、切々と伝わるものだった。
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2009年1月15日 07時34分
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