ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2009年02月25日(水)
くつがえされたほうせきばこのようにひかりかがやくことを…
 小2の○○君は、いったん書いた言葉を何度も消しては書き直すということを繰り返して、次の文章を綴った。

にんげんとしていきていきたいというかんがえを
ちいさいときからもっていました
きもちをうまくつたえられるようになったらいいなとおもってきました
きっといえるようになったらいいなとねがってきました
じぶんのきもちをつたえたいとおもってきました
にんげんとしてきもちをつたえられたらいいなとのぞんできました
ちいさいころからきぼうをだいじにいきてきましたが
ひとりのせかいでなやんできました
きぼうをつかもうとしてきて
きのうまでずっとたたかってきましたが
きょうしょうりすることができました
あすのねがいがかなえられ
せかいがえのようにうつくしくかおり
くつがえされたほうせきばこのようにひかりかがやくことを
こころからまちのぞみます

「世界が絵のように美し香る」という表現も、「覆された宝石箱のように光り輝く」という表現も、いったん書いた言葉を消して、一生懸命考えて選ばれた言葉だ。最後の「心から待ち望みます」という表現は、5分以上の長考の末に綴られたものだ。一つ一つの言葉をこんなにも大切にしながら生きているのかと驚かされるとともに、小学校2年生であるということをすっかり忘れさせる、そんなひとときだった。
 

2009年2月25日 00時11分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 家庭訪問 |
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