ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2009年04月01日(水)
ひそかにきゅうしゅうし ひそかにあたためてきたおもい
 今度、学区の変更で学校を移る○○君。不安と期待の入り交じった思いを綴った。移る学校には私も関わることになっていて、彼は、それを知っていたようだ。そんなことも話の中に登場する。

きてくれてありがとうございます
なかなかあえなくてざんねんですが こんど×××で あえたらうれしいです
にびいろのそらのようなはいいろのひびがつずいていてみんなとわかれることをかなしんでいます
ゆうきをだしていきたいのですがなかなかよういではありません
ちいきのもんだいでしかたないのですが みんなとわかれるのはつらいです
もんだいは×××のせんせいがいいせんせいかどうかということです
ねがいはよくりかいしてもらいぼくのおもいをわかってもらえるかどうかということです
ねがいどおりになるかわからないけどがんばるつもりです

 新しい学校は授業を大事にすると言っているから、うまく○○君のことを伝えられたらむずかしい授業もやってもらえるかもしれないと告げたところ

すばらしいとおもいます
ゆめのようです
なかなかわかってもらえませんからきもちがらくになりました
ひぢょうにふあんです
ちいさいときからべんきょうをしたかったのではんぶんたのしみです

 不安な気持ちを切りかえるために、心の中にある言いたいことほかにはないかと尋ねると、詩が綴られた。

きぼうのちいさいみらいをねがい
ねがいをねがうだけでなくにんげんとして
ちいさなしあわせをつかみたい
ちいさなしあわせはじぶんのひとりきりでねがってきたもの
ぬいぐるみのようなかんきょうのなかでひとりでつむいできたもの
ひとりきりでずっといいたいこともいえずに
ちいさいころからちいさいしあわせをねがってきた
きびしいからだだけどねがいつずけてきた
ぶんをしりことばをひかえていきてきたけれど
ずっとちいさいころからちいさいしあわせをねがってきた
ちいさいときからじぶんのきもちをいえずにいきてきたぼくがことばをえて
ひそかにきゅうしゅうしてきたものをかき
ひそかにあたためてきたおもいをかく
そしてあたらしいしあわせをいつかつかみたい
いいにんげんになるためにいいゆめをもち
こころからきいてくれるかたとであい
べんきょうをたくさんして
いいじんせいをおくろうとおもう。

 行き先の学校には、どんどん○○君のことを伝えていいかと尋ねると、

いってください
いいがっこうにしてください

 とのこと。私自身も不安だが、○○君から与えられた使命を大切にしてたいと思う。

2009年4月1日 23時30分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 自主G23区2 |
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