重複障害教育研究会第37回全国大会にて
今年で37年目を迎える研究会で、二人の方の事例を報告した。その際、そのうちのお一人にじかにパソコンで会場の参加者の方々に、訴えかけていただくことにした。当事者の語りこそが重要だと考えたからだ。10分ほどの時間しか用意できなかったが、次のような言葉を会場のみなさんに訴えかけた。
小さ(い)ときから話をしたかったです。小さいときから自分の気持ちを伝えたかったです。にいさんやねえさんとして関わってくれる友もだちがほしいです。小さいころから願ってきました。自由がほしいと考えてきました。小さいころからの夢がかなってうれしいです。人間としていい人生を送りたいと思います。私たちは見た目で判断されることが理解を妨げていますが、みんな考えています。小さいときは理想の人生を送ることができると思っていましたが、なかなか思い通りにはいきません。人間として言いたいことを言って生きていきたいと思います。私たちの気持ちをわかっていただきたく思います。よろしくお願いします。
前日の夜は一睡もできなかったという。終わったあと、その理由を聞いたところ、緊張したからではなく、勇気を出すためだったという。また、自分のことを理解してくれていない人もたくさんいることが伝わってきたとも言った。
新しい時代が確実に拓かれようとしている。
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2009年8月10日 16時48分
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