交流校への手紙
特別支援教育とともに本格的に始まった地域の学校との副籍交流で、○○君は、交流先の学校に手紙を書いた。
気持ちを聞こうとしてくれてうれしかったです。××第4小のみなさんもぼくは大好きです。みんなと会えて望みがかないました。来学期も行きたいと思いますのでよろしくお願ねがいします。人間として認めてもらえてとてもしあわせでした。勇気がわいてきました。またいっしょに遊んでください。よろしくお願いします。理解してくれてうれしかったです。仲間としていい関係を作っていきましょう。人間として認められてほんとうに感謝しています。敏感に感じとってくれてありがとうございました。さようなら。
○○○○○より ××第4小のみなさんへ。
○○君は、現在小学校6年生。彼は、自己紹介の時に、「あかさたな」と手をふる方法で、懸命に自己紹介をしたそうだ。そして、そのことを、交流先の小学生たちは、当たり前の言葉として受け止め、まさに、彼を人間として認めた。それが○○君には何よりうれしいことだったとのことだ。
手紙を書いたあと、まだ、言葉の存在を認められていない仲間のことに話が及ぶ。
みんなもきっとできると思うのでよろしくお願いします。理解してほしいといつも願っているので、理解してもらえない仲間の苦しみがわかって悲しいです。人間として認められる日が早く来るといいと思います。夢でした、自分の気持ちを言うことが。病気のために自分の思う通り体を動かすことができないので、夢でした、思い通りに体を動かすことが。
6年生になってから自分の言いたいことが言えるようになってとてもしあわせです。理解してもらえてうれしいです。人間だからきびしいです、気持ちが言えないのは。いい先生に出会えて本当によかったです。小さい頃からの夢でした。わかってもらえてうれしいです。
いい先生とは、毎回、私たちの関わり合いの際にやってきてくださる担任の先生だ。この先生のおかげで、彼は、交流校で自己紹介もできたのである。
6年生になってからというのは、4年からずっと担任をしてこられた先生が、今年度に入ってから、手をふる方法で、彼の気持ちを言葉で聞き取れるようになったことをさしている。
いろいろなかたちで世界が広がりつつある○○君の喜びが伝わってくるようだった。
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2009年8月31日 15時13分
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自主G多摩3 |
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