ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2009年10月09日(金)
短い人生かもしれないけど精一杯生きていきたい
 父の通夜に来てくれた20代後半の☆☆さんと会った。通夜からちょうど一週間後のことだ。彼女は、父の死を通じて人間の人生について、懸命に考えてきたようだった。

 生き方に従った方だったのですね、先生のおとうさんは。人生を一生懸命生きたということですね。きっとしあわせだったのですね。聞くことができてよかったです。気持ちを言えてうれしかったです。きっと昔から多くの人が人生をそうやって過ごして生きてきたのですね。望みは私もそんなふうに生きていきたいと思います。さんきょうという言葉を聞いたことがありますが、人間は分相応に生きてゆいつの理想が極楽浄土に行くことだと聞いたことがあります。

 「さんきょう」とは三界のことだろうか。通夜の日に誰よりも読経に耳を傾けていた彼女のことだから、どこかでそんな話を聞いたのを覚えていたのだろう。

 いい理想の世界を見てみたいです。人間のいい理想の生き方がしたいです。人間の希望はランプの光をともしたいと思います。小さい願いだけど小さくても理想をかかげて望みを大事に生きていきたいと思います。夢をかなえたいと思います。わかってほしいです、私の気持ちを。夢でした、私の気持ちを言うことが。だからうれしいです。小さいときは私はわかっていると思われなかったのでとてもさびしかったです。なかなかきびしい日々でした。やっとわかっていることが先生のおかげでわかってもらえたので気持ちが楽になりました。短い人生かもしれないけど精一杯生きていきたいです。(短い人生とは、あなたの人生ですか、それとも一般的に人間の人生という意味ですか。)人間の人生です。

 彼女の言っていることは実に的を得ているが、やはり、短い人生とは一つの言い方に過ぎない。彼女の両親は、まだ、彼女の年には親にはなっておられなかった。だから、ご両親からすれば、今の彼女の年齢のあとに、彼女が生まれてこれまで育った時間が来ることになる。だから、人生ってけっこう長いとも言えるのではないかと、こじつけかもしれなかったが、説明した。

 わかりました。いろいろなことがあるのを楽しみにしたいです。まだまだ私は若いですから。勇気が湧いてきました。みんなもきっと言いたいことがあると思うのでこのやり方を広めてください。理解してもらえてうれしいです。あきらめないでください。
 においのいい花が咲いたようです。きれいな花が咲いたようです。小さい頃からの夢でした。理解してくれてありがとうと言いたかったです。よい私のことを表しています。小さいときからの夢でしたからとても感激しています。


 また、一回り彼女が大きく見えた。

2009年10月9日 14時35分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 研究所 |
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