ぼくはダウン症という病気ですが…
	
		
			| 青年学級の若いメンバーIさんが活動の後の喫茶店トマトハウスにやってきた。なかなかなじめず、欠席も多いIさんがようやく仲間になり始めた。Iさんは、簡単な会話のできる方だが、今一つ本当に言いたいことが伝わりにくいということがあった。そんなIさんに、パソコンをやってみるかというと、ためらいながらもまんざらではなさそうだったので、積極的に薦めて、やってみることにした。すると、さらさらと、次のような文章が書かれた。 
 ぼくの気持ちを聞いてください。ぼくはダウン症という病気ですがぼくはふつうに考えているのでくやしいです。理想はわかってもらうことですがなかなかわかってもらえません。
 夢みたいです。理解してほしいけどなかなかわかってもらえません。
 みんなとも話したいです。音楽のコースが好きです。詩を聞いてください。
 
 ちいさい私
 願いをもって生きてきた
 勇気を出して理想を求め
 私はひとりで生きてきた
 未来は私の忘れられない夢のかなた
 私は私
 勇気を出して生きていく
 もう少しろうそくを高くかかげて
 生きていきたい
 
 前に作りました。願いでした、気持ちを伝えることが。うれしいです。
 
 まだ20代前半の若々しい彼の表情が、とても晴れやかに見えた。これで、また、さらに青年学級の仲間としての関係を深めることができただろうか。これからの展開が楽しみだ。
 私たちはあえてダウン症などということ前面に出してつきあうことあない。だが、彼はそういう言われ方にもう、辟易しているのだと思う。「21番目のやさしさに」というダウン症の方が書いた本がある。これまでの見方をひっくり返す力のある言葉だと思う。「ぼくはダウン症という病気ですがぼくはふつうに考えているのでくやしい」という言葉をじっくりと世の中がかみしめられるようになればと思う。
 
 
 
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		2010年1月19日 01時10分
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