牛とかあさんがえるの物語
初めてであった小学2年生の女の子は、不思議な言葉から文章を初めた。生まれて初めての文章のはずなので、「う」とくれば「うれしい」かなと思わず予想が生まれる。ところあ、「うし」ときて、「うしろ」と来るのかと思いきや…と予想がつかないままに「うしとかあさんがえる」という言葉が生まれた。イソップの有名な物語はあるけれどどうやら、自分で物語を作っているとのことだった。
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牛とかあさんがえるが好きです。いいスイッチがあってよかった。聞くだけでいいのですごく簡単です。ぬいぐるみの生活とはおわかれです。(牛とかあさんがえるは)自分でかんがえた物語です。(そういう題名の物語があることは)知っていますが内容は知りません。
そして、物語を聞かせてくれた。
牛がいました。聞いているといい声で歌うかえるがいるので声を聞いているといい気持ち
ちになりました。いい声のかえるはいい歌を歌いながらいい小さいひざしをあびながら小さいころのことを思い出していました。小さいひあたりのよいところに牛は眠っていました。小さい牛でしたが人間になりたいと夢みていました。かいぬしは銀の硬貨を出していいました。いい歌を歌ったらこの硬貨をあげよう。軽い軽い命ですからいつかはいばらの道をいかなくてはなりません。頭のいい牛はかえるの歌をまねして歌いました。小さい声でしたがいい歌だったのでかいぬしはとても喜んで硬貨をあげました。銀の硬貨かは実に小さい硬貨でしたがきれいに光っていました。銀の硬貨を持って牛はかえるにいいました。これはお礼にあげよう。いい歌を教えてくれたからこの硬貨があればかえるはきっと人間になれるでしょう。かえるも小さいえらい人間に体をかえられていたので顔ごと人間になれたらと思っていましたからすすんで硬貨をこんおろと飛ばして人間になろうとしましたがなかなか人間にはなれません。いい硬貨ですが何かがたりません。きっといい心がたりないのだと思ったかえるはいい心が望みどおりに教えてもらえるいいところに旅だたなくてはいけないと考えて帽子をかぶってでかけました。おしまい。
おしまいの手前あたりで少し顔がくもってきたのでそのわけを尋ねた。
困ったからです。おしまいをまだ考えていなかったから。いい気持ちです。
そして、こんどは自分の胸の内の思いへと文章は続いていく。
聞いてほしいことがあります。敏感な人が少ないので私たちはお互いに言いたいことが言えなくていつも困っています。大人とです。かあさんといつも話ししていますができればほかの人とも話したいといつも思っています。いい歌声も聞きたいし、いい仲間とも話したいです。人間らしい過ごし方がしたいです。聞いてもらえてうれしいです。美しいところにいってみたいです。ハイジみたいになりたいです。いい女の人になりたいです。希望を望み通りの心に変えたいです。聞いてくれてありがとうございました。いい時間でした。うれしかったです。
小学校2年の女の子はまだまだ希望にあふれている。だが、物語をよく読んでみると、人間になりたいという牛やかえるの願いの中に、こめられた思いが秘められていることがわかる。2年生とはいえ、もうすでに、心はずっとおとなだ。どうすれば彼女が人間として生きられるようになるか、つきつけられた課題は大きい。
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2010年2月5日 15時37分
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