詩「風の罠」
中学生の○○さんが、風の罠という詩を作った。じっくりと作ったものらしく、大変完成度の高い作品だった。
風の罠
体が動かないのは誰のせいでもないけれど
なぜ私たちはこんなにもいい空の下を
うつむいて行かなければいけないのだろう
いつになったらいい風は私たちを
やさしく未来へ運んでくれるのだろう
悩みはいつも南の風の吹いてくる
名前も知らない人たちが住む
牢屋の中よりやってくる
小さい希望の唯一の願い
まるで罠をかすめた鳥の羽
誰も知らない静かな夜に
南の風は盗人のようにやってきて
私は砂を握りしめ
私の魔法の罠から逃れ
名前を探して未来へ歩む
|
2010年6月5日 00時37分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
家庭訪問 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/yshibata1958/trackback/310/