ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2011年03月20日(日)
さいたまアリーナでのボランティア活動
 19日、さいたまアリーナに福島県から避難してきた方々に対するボランティア活動に参加してきました。やったことは、まず段ボールを近くのスーパーからもらいうけることでした。次に、持ち込まれる品物の仕分けです。大勢の人がいろいろな物を持ち寄って来られ、それをどんどん仕分けしていく作業です。大勢の人が本当に懸命に物を持ち寄ってくる姿をまのあたりにしました。そして、続々と福島県から避難してきた方々が到着すると、今度は、毛布の運搬作業でした。布団があって毛布もあるのではなく、基本は毛布一枚で一晩を過ごすということでの毛布でした。
 そして、今度は、高齢者施設の方々の避難場所の設営です。固い床の上に段ボールを敷き詰めた上に2枚の毛布をしいただけの場所に、けっして健康とは言えない方々をお連れすることは、とても心苦しいことでした。そしてそこへ夕食を運びました。おかずのあるお弁当を見たときに一週間初めておかずのある食事がとれるとおっしゃいました。命がかかっているとしきりに責任者の方がおっしゃっていたのは決して誇張ではありません。認知症とされ、何も反応していないかのようなお年寄りの心にどんな世界が繰り広げられていたか。とても気がかりでした。中には高齢の知的障害の方もいらっしゃいました。
 3か所の避難場所をまわったとのことでしたが、そこでは、おにぎりとパン以外は食べていなかったとのこと。そして、自ら津波を経験した方が、あれは経験しなければわからないと繰り返しおっしゃっていました。
 被災地の惨状はまったくない埼玉の地に、しかし、確実に大変な状況を生きる方々の生々しい現実がありました。
 途中で、私の授業を受けていた1年生に会いました。来るべき若者が来ていたことにとても励まされました。彼は、東北の大学に行っていて、そこで地震に会って戻ってきた友達に誘われてきたとのことでしたが、学生ボランティアが動き始めたということを感じました。
  おそらく、今、まさに東北関東大震災のボランティアが始まったとのだと思います。東北でのボランティアはもう少し先になると思いますが、すでにこの関東地方にボランティアのニーズが生まれています。
 

2011年3月20日 00時48分 | 記事へ |
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