にんじんの詩を書いたTさんのもとを再び松田さんが訪問した。以下は、その時の記録である。
昨日は、席についたときからご機嫌な様子で、つねに笑顔でした。そして1時間ずっとイスにすわって集中していたように感じました。
(先日は柴田さんと話ができてよかったですね)
とても驚きました。柴田さんはどうしてあんなに速く私の言葉を理解できるのですか。私はとてもうれしいです。言葉があることがわかってもらえてよかったです。もっとたくさんの話をしたいと思います。
(これまで詩のように何か言葉をためてきたことがありますか?)
羽があれば人間はどれだけ自由に生きていけるだろう。
みんなとらわれの身で苦しんでいる。
何とか苦しみから抜け出そうと思っている。
ほんとうのしあわせはどこにあるのかみんな探している。
しあわせは乗り越えていかなければならないことがたくさんあって、ひとつひとつ乗り越えていくことしかできない。
ほんとうにたいへんなことだ。
さあ一歩ずつ歩いていこう。
未来には苦しみから解放された自由があるにちがいない。
気持ちが伝わる思いです
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