ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2011年07月11日(月)
東日本大震災に思う 5月28日 僕たちは文明を作る人間
 計画停電やガソリンの問題登で3月の会を見送っていたグループと5月28日、お会いした。大震災から2か月半が過ぎ、この間、様々に考え抜いてきたと思われる○○君は、その悩みながら続けてきた思索のあとを見せてくれた。

 地震のことについて書きます。僕は今度の地震で理想を失いそうになりましたがなぜあんなにたくさんの人が亡くならなければならなかったのか僕はとても悩みました。私たちは理不尽な障害を持っているので理想をとても大切にしているのであの地震ではわからなくなってしまいそうでした。なぜ人は生きるのかとか。人のためになぜ生きるのかとかわからなくなりそうでしたがようやくまた理想を取り戻せました。それはよい心の人たちがたくさん出てきたからです。よい人たちはみんな希望を語ります。まるで悩みが消えたわけではないけれどもう少し頑張れば希望が見えるということがわかりました。なぜ人はもっと優しくなれないのかとずっと悩んできたけれどもろもろの困難こそが人を優しくするということがよくわかりましたから困難というものの持つ意味がよくわかりました。文明の進歩も困難を乗り越えるところにあるので僕たちの障害はきっと文明の進歩につながるはずですから文明を作る人間なのだということがよくわかりました。もうわからないことが起こっても大丈夫です。毎日考えていましたがようやく普通の生活に戻れました。

 「僕たちの障害も文明の進歩につながるはずですから文明をつくる人間なのだ」という認識は、苦しみぬいた思索の末にたどりついたひとつの力強い結論だった。

2011年7月11日 09時24分 | 記事へ |
| 自主G多摩3 / 東日本大震災 |