ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2011年08月18日(木)
東日本大震災に思う 7月9日
 ○○君の話は、原発と政治への嘆きから始まった。

 夏らしくはなりましたがなかなか福島の原発は収まらないし、津波もまだまだ復興の兆しも見つからないどうなっていくのだろうと思っていたら政治がおかしくなってしまいました。僕の考えは政治に本当に必要なものは誠実さだと思います。僕たちは文字通り障害を持って生きているのでもし世の中が理想をなくしたら真っ先に生きていけなくなってしまいます。だから総理大臣はもっと理想を語る必要があると思います。まずいのは何でもかんでも批判ばかりしている人です。そんな人が多すぎると思います。僕たちどんなに我慢しても大丈夫ですが理想のない世の中では生きていくことができません。なるべく一人で生きていきたいけれどなかなかまだそのことが理解されていないので難しいですね。。

 そして、彼は一篇の詩を用意していた。

地震の詩をまた作りました。

文明の願いだった原子力
その夢が生活を切り裂き
私たちは電気を使うことさえ困難になり
違った暮らしを探し始めたが
それもなかなか問題だらけ
すべての未来は閉ざされて
何もわからない人間は
ただ茫然と立ちすくむだけだった
しかし私たちは知っている
なつかしいふるさとの美しい景色を
その景色の中にあった人々の生活を
小さいことかもしれないが
私たちもまた障害という重荷を背負いながら生きている
その意味を私たちは知らないが
その意味はきっと津波の意味と似たものだ
だから私たちにはわかっている
いつか希望がやってくるということを
理不尽な仕打ちをどれほど受けても
人は必ず立ち上がることができるということを
涙はいつか乾くということを
だから立ち上がりたいときに
人は必ず立ち上がれるということを
だから私は待ち続けよう
人々が立ち上がれるその日まで




2011年8月18日 00時37分 | 記事へ |
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