関わり合いの場から
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プロフィール
ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。
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2012年07月09日(月)
6編の詩
前回の☆☆さん(=りほさん)は、言葉と合わせて、6編の詩を用意していました。そちらも、ぜひお読みいただきたいので掲載させていただきます。
りんどうをさがして
りんどうの花を摘みに
私は藁をもすがるような思いで走り出した
罠をよけながら禁じられた冒険に出かける
私にとって私らしくあるために
私を輝きの中に包み込むために
私はりんどうの花を探しに旅に出る
みんな私をわからない人だと言いながら
私の側を過ぎていったけれど
私は私一人で冒険の旅に出る
月並みかもしれないけれど私も私らしく生きようとしています。私らしく生きるためには何とかしてこの状況を変えなくてはいけません。だから私は詩集を出すことに別の希望をそんなに俗っぽいものではない夢を感じています。だからたくさん書かなくてはいけませんがなかなかすぐには作れません。二十歳の誕生日には間に合わなくていいからじっくりやらせてください。
森の向こう
ゆゆしき悶々とした罠を
何とかしてさけながら
私は私の道を歩む
ぶんどり合いも言い争いも
私には関係のない世界
森を抜けた向こうの世界には
私たちを喜ばせてくれる夏の日射しが待っている
わずかに光を浴びながら輝いている森の中の高い梢が
私に向こうの世界を予感させる
そのあかりをざわめく心を静めながら
私は見つめながらまた新たな一歩を踏み出す
緑の声と光
人間として生まれて生きてきたけれど
私は誰にも振り返られることもなく
理想だけを糧にして生きてきた
夜の暗闇の中でも
人間としての理想は決して捨てずに
ただ未来だけを信じて生きてきた
緑の光を探しながら
私は一人生きてきた
わずかな希望は私にも言葉があることが信じられ
それがかたちになったことだ
そんな私にも誰にも負けないものがある
それは私にだけ聞こえる緑の声だ
私にだけ見える緑の光だ
それさえあれば私は存分に生きていける
わずかな声だが確実にその声は大きな響きと成って私に届き
どんどんその光は輝きを増し
私は夢にまた一歩近づいた。
未来の世界に行ってしまった私を探しに
昔の理想はどこにあるの
五番街の勇気になくした夢を聞き
六番街の夢になくした光を聞き
七番街の光になくした私を聞く
私はいったい今どこにいるの
未来のどこかをさまよっているの
私は私を探すために
また未来の世界に旅をする
なかなか見つかることはないけれど
私は必ず探し出す。
留守番と外の世界
留守番ならそろそろ終わりにしたい
私も表で外の世界に駆け出して
みんなにむかって呼びかけたい
私のことを知っていますか
私の私らしさを七日のうちに
私は探さなければ成りません
七日すれば私はまた元の世界に戻らなければなりません
ずっとこの日を私は待っていた
私が私らしさを外の世界で探すことができる日を
だけど理解してくれる人がいなければ
私は私らしさを探せない
だから誰か私を理解してください
私の私らしさを探すために
私は私の理解者を
探すことから始めなくてはならない。
長い夜の向こう
わずかにみえるあかりさえ
風と嵐で消えてしまいそう
びろうどのきぬを吹き飛ばして吹く風を私は避けて
私の理想を再び探す
小さな呼び声に応えながら
私は瑠璃色の光を手がかりに
ろうそくのあかりを探しに行く
わずかなわずかな光の向こうに
きっと希望は待っている
わずかなわずかな呼び声の向こうに
必ず私らしさが待っている
2012年7月9日 00時33分 |
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