ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2013年07月24日(水)
銀の夢断たれた魂 路頭満つ Sさんの俳句
 Sさんのお宅を訪問すると今回もまたたくさんの俳句を聞かせてくれました。

銀の夢断たれた魂 路頭満つ。
災いの果てに 再び野に伏せり。
ぶんどらぬわれらとめざせ 新たな世。
四つ葉のみ望めば幸は来ぬものを。
人間に自我を与えし神さすが。
人間と笑いはつぶらな瞳 花。
ゆいつ耳澄まして未来に降らぬ雪。
 これはつらい冬はもう来ないという意味です。
人間に見られた日々が積り 夏。
ランプ消え私の道に前途なし。
唯一神持たぬわれらに春は来た。
夜風もしゆずる気あらば道に路地。
路地もなく逃れられずに夜の更ける。
技を知に変えてわれらはずんずんと。
わずかな目理想を目指し輝けり。


 暑い日でしたので、少し疲れていて、いつもより俳句の数は少ないとのことでした。出生前診断や震災のことなどを背景にしながら作られたものですが、悲しみが貴重に流れていることがつらかったです。 彼が以前作った出生前診断をめぐる俳句は、横浜市の青葉区を中心にした地域のフリーペーパーのビタママタイムスのコラムに紹介させていただきました。彼は、少しでも自分たちの声が届いてほしいと語っていました。 


2013年7月24日 11時03分 | 記事へ | コメント(0) |
| 家庭訪問 |
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