ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2013年12月14日(土)
千葉の施設における若者の死亡事件について
 千葉の施設で、入所していた19歳の若者が、職員の暴力によってなくなった可能性があるとの報道がなされました。中学3年生のF君は、そのことを受けて、俳句を作ってきました。まだ、報道から2日ほどしか経っていませんが、この時期に私に会うということは、自分が他の仲間たちを代表する意味でこの事件にコメントする必要があると考えて、急遽俳句を作ってきたとのことでした。

罪のなき人のいのちがが失われ。(なぜかわからないけど仲間が亡くなりました。)
人権を取り返したきぬんぬんと。
地域から離されいのちも奪われて。
人間と見なされぬままいのち消ゆ。
よき人が豹変せるか涙落つ。
人間は力では動かせぬ。
強き意志砕きて人は泥まみれ。(人は泥にまみれた被害者です。)
ついに人いのち奪われ未来消ゆ。
人間は茫然となぜ夜にある。
ぬいぐるみ蹴られて別に泣かぬとか。
ぼんやりとわだかまりのみ野暮なこと。
私たち人間のはず喪に服す。
分相応ぼくはけして受け入れぬ。
分相応などとわからぬ声のせり。
未来より過去のわずかな不幸消せ。
未来消え理想をなくし夜深し。


 また、同じく、20代の体の大きなYさんも、次のような文章をパソコンで綴りました。彼は、自閉症と呼ばれている方で、体が大きいためちょっとした行動が危険だとみなされることもあるそうで、今回の事件のようなことが起こる背景がよくわかるとのことでした。

私の仲間がそんなふうにしてなくなってしまったけど理解できないのは暴力ではなにも解決できないことにまだわかってもらえないのかということです。分相応などと言われたくないですね。世の中を早く変えなくてはいけません。わずかに人間として見てくれるのはこうしてぼくたちにも言葉があるということを認めてもらっているからですがだからこそ早く伝えなくてはなりません。ぼくたちは当たり前の人間なのだから。よい世の中に早くなってほしいです。

 複雑な事情はもちろんわかりませんが、最大の悲劇は、みんな当たり前に理解できているということがまだ常識となっていないということです。相手が何もわからないからと思うから、そこに暴力が生まれてしまうのでしょう。
 わかっていても、うまく体をコントロールできない人たちがいるというきわめてシンプルな事実に世界が気づけば、こうした悲劇は繰り返されずにすむにちがいありません。
 私たちの伝える努力が足りないことはよくわかっていますが、どうか、耳を貸していただき、この事実から目をそむけないでいただきたいと思います。 


2013年12月14日 22時17分 | 記事へ | コメント(0) |
| 人権侵害 / 自主G埼玉1 |
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