北海道からの便り
北海道からうれしい便りをいただいた。私がうかがって言葉が綴れたお子さんと、北海道の先生ご自身が、簡単な単語だけれども綴れたということについてのメールだった。
客観性は主観性の向こう岸にあるのではない。主観性が集まるこちら岸に生まれるものだ。
私だけでない人間が関わって、言葉が綴られ、それが二人三人と増えていけば、そこにおのずと客観性が生まれ、そして、いつか、それは当たり前になり、そのうちにそのことの真偽を問う人さえいなくなるはずだ。
自分の気持ちを表現するという人間の最低の権利さえ、まだ実現していない存在が、この現代の日本にいるということ。そのことが明らかになれば、おのずと課題は見えてくるはずだ。
そして、その時、一人一人の言葉の意味が真に問題になってくるだろう。厳しい条件の中を生きてきた人間の研ぎ澄まされた言葉の重さに正しい光があてられるならば、そこに本当の尊厳が見えてくるにちがいない。
今はまだ、夜明け前。しかし、確実に空は白んで来ている。
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2008年9月6日 00時07分
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