ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2008年10月07日(火)
「くるしいことやつらいことはたくさんあるけど」
 前回、青年学級で文章を綴れるようになった▽▽さんが、今回も文章を綴った。午前中、コースに行くことができなくて、午後、時間を見つけて二度にわたった書いたものだ。


はやくかけるのできもちいい
もっといろんなひととやりたい
わたしのきもちのこえをきいてほしい
なかなかきもちをはなすことができないのできいてほしいの
ねがいはすいっちでみんなとはなすことです
ぜったいにできるようになりたい
ねがいはなんでもはなせるようになることです
(おかあさんは何と言っていた?という質問ををすると)
すごいわねふしぎですといっていました
でもしんじられないといっていました
いつおぼえたのといっていました
つらいけどなかなかしんじてもらえません
ほんとうにわたしがやっているのにざんねんです
くやしいけどみんないつかしんじてくれるとおもうからずっとあきらめないでがんばりたいです
ねがいはだれにでもわかってもらってみんなでいっしょにはなすことです
ねがいははやくおかあさんにしんじてもらうことです
ねがいはつらいことやくるしいことをともだちとはなしあうことです
ほんとうになるとうれしい
くるしいことやつらいことはたくさんあるけどそれをはなせばずっとらくになるとおもう
もっといろいろなことをかいてよんでもらいたい
ふしぎですなぜかきもちがことばになっていきます
はやくかけてうれしいです
のぞみはすきなひとといっしょにくらすことです
つまらないずっとかぞくとだけのすいかつは
とまとはうすにいきたいです
のぞみはそのままのみにいくことです

「くるしいことやつらいことはたくさんあるけどそれをはなせばずっとらくになるとおもう」「のぞみはすきなひとといっしょにくらすことです」と、切実な思いが表現されている。そして、そうした言葉の数々は、これまで青年学級でもみんなで語り合ってきたものだ。これまで言葉で表現することはできなかったが、みんなとともに同じ思いを共有してきたことが表現されている。
 おかあさんは、信じていないというのではなく信じられないとおっしゃっているのだが、今回も、帰りのつどいの時に見てもらった。そして、無事トマトハウスには行くことができた。だが、強い発作の薬を飲んでいるので、さすがにアルコールはダメということになったが、言葉で表したからこそ、実現したものだ。
 トマトハウスでは、いろいろな担当者がスイッチ操作にチャレンジした。早くみんなができるようになればと思う。

2008年10月7日 15時31分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 青年学級 |
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