☆☆さんの映画デビュー
すでに撮影は終わって、完成を待つばかりの映画「ぼくはうみがみたくなりました」に、出演した☆☆さんが久しぶりにやってきた。それまで、いろいろ悩みを綴っていた、1歳年下の○○君は、話を切り上げ、☆☆さんとのとの会話に移った。なお、いつも文字盤で話をする○○君は、この日、久しぶりにパソコンで話をしていた。私がだいぶスイッチの補助が速くなったので、試してみたら、なかなかいい感じだったからである。☆☆さんは、今年の3月、高等部を卒業し、○○君は現在高等部3年生。もう10年以上前からの友人である。
○○君は、☆☆さんが現れると、自分の文章はとりあえず終了して、☆☆さんに質問を投げかけた。2台のパソコンを駆使しての会話である。
「☆☆ちゃんひさしぶりだね えいがはどうでしたかすごいね のんちゃんのきもちはひょうげんできたの (私が物語だったんだよと説明)さくひんだったのか それならしかたないね でもでられてよかったね もうとりおわったの」
「かんどうしました」
「かんどうできてよかったね」
「えいがではしおりのやくをしました とてもむずかしいやくでした ねえさんの××さんがとてもかわいかったよ」(本当は☆☆さんがねえさん役でした。)
「ねえさんやくのこはどこのひとですか」
「ほかのひとはみんなはいゆうでした」
「じょゆうさんだったのか」
「すごくきんちょうしましたがかんどうしました」
「すごいね めぐりあえてよかったね ついてるね ふかいてーまのえいがですか」
「ふかいてーまでしたよ ☆☆もかんどうしました じへいしょうのしょうねんがおじいさんのためにがんばったところにかんどうしました」
「こんどしょうせつをよみたいです わかりやすいはなしですか」
「そうおもいます すばらしいものがたりです」
ここで、○○君は、表現手段を文字盤に変えた。正確な彼の言葉が手元にないが、おおよその内容を記すことにしよう。
「よかったね」
「はい よかったです」
「えいがにでてゆうめいになったからといってぼくをむししたりしないでね」
「むししたりしないわよ」
「また、いっしょにでーとしよう」
「はい またいっしょにでーとしましょう」
「こんど おかあさんがぼくにないしょでいっているれすとらんにいこう」
「そうしましょう たんじょうびはじゅういちがつじゅうろくにちです ☆☆はこんどじゅうくになります はたちももうすぐです」
ここで会話は終了。○○君は先に家に向かった。そのあと、☆☆さんは、最近の速い援助方法をめぐって次のような文章を綴った。
これすごいやりかたですね すいっちがかるくてらくです もっとゆっくりだったのにびっくりしました このやりかたをみんなができるようになるといいね むずかしいのですか このやりかたをみんなができるようになったらすばらしいですね きたいしています ねがいはみんながなんでもはなしあえるようになることです たくさんのひとがはなせるようになるといいね すばらしいことばをじゆうにつかえることは ずっとねがっていたことです ねがいがかなってうれしいです
そして、さらに、将来のことへと話はふくらんでいった。
けっこんのことがしんぱいです ねがいがののはなのようにはなひらくことをのぞんでいます でもなかなかむずかしいとおもいますがゆめだけはすてずにいきたいとねがっています ほんとうはねがいがかなわなくてもいいからこいがしたいです すてきなだんせいとめぐりあいたいです ねがいはうつくしいじょせいになることです ねがっています
そして、再び、スイッチのことへ。
すばらしいすいっちですね かるくてらくです とてもいいきもちです きもちをひょうげんしたいとずっとねがってきたのでうれしいです ふだんからねがってきました ほんとうのことはわからないのですがねがいはたいせつにしたいです ふだんすばらしいひとたちのなかにいないでわかってもらえなくてもったいないです ねがいはひとりでもおおくのひとにりかいしてもらうことです
4月に卒業して、社会人になり、映画への出演などを経て、いちだんと大人になった☆☆さんがいる。
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2008年10月19日 02時08分
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自主G多摩1 |
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