ニックネーム:柴田保之
性別:男
年齢:56歳
障害の重い子どもとの関わりあいと障害者青年学級のスタッフとしての活動を行っています。連絡先は yshibata@kokugakuin.ac.jp です。

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2013年12月21日(土)
千葉の施設の事件について
 KさんとOさんが、千葉の施設での事件について意見を交わしました。パソコンを用いずに、意見を交わしあったあと、それぞれ、次のような文章を、きちんと伝えてほしいとのことでまとめました。
 まず、Kさんの文章です。

 ばかにされ命を落とした仲間に変わって僕は言いたい。もっと世の中が進んで僕たちはすべてを理解できていることが理解されたら僕たちは二度とああいう悲劇に巻き込まれずにすむだろう。誰が悪いという議論ばかりする前にまだみんなきちんと理解できているにもかかわらずただろうそくを灯すことができないでいることが問題なのだ。どうしても体がうまくコントロールできずにいたり勝手に体が動いたりしているという事実を世の中の人が理解しない限りこうした悲劇は繰り返されるだろう。

 次にOさんの文章です。

 人間はどうしてもその方向に行きやすいから、管理者が常に仕事場にいて虐待は許さないと言い続ける必要がある。いつも仕事場にいなくてお教育していくシステムがいると思います。虐待している人もどうしていいかわからないで困っていて助けてほしいと思うから、相談にのってあげて、こうした方がいいよと伝える役目の人が必要だと思います。教育の場にもこうした方がいいよと助言する氷魚がくるけど、そういう施設はむずかしいから助言してほしいと僕は思います。大野君はどう思っているか聞いてみてください。

 Oさんは、自分たちのような重度の肢体不自由のある者は、けっして今回のような目に合うことはないけれど、そういう処遇を受けそうなメンバーときんこんの会で会うようになって、こうした事件が前よりもいっそう自分たちの問題だと思えるようになったと語っていました。

 
2013年12月21日 20時55分 | 記事へ | コメント(0) |
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託された一枚の文章
 ある会で、Oさんから一枚の紙に書かれた文章を渡されました。それはこのようなものです。私と書いたものではなく、家で援助による筆談によって用意してきた文章です。そしてブログに掲載してほしいと頼まれました。 

 きんこんの会について、柴田先生に伝えたいことがあります。
 どこの誰かは知りませんが、ネットで柴田先生のことを否定してひどいことを書いている人がいます。
 僕は柴田先生のおかげで今の自分があります。その人はきんこんの会にあら探しにくるのでしょうが、僕たちの夢を壊すのはやめてほしいです。僕は当事者でもない人にそんなことをされたくはありません。おおやけにするのではなく、自分で勝手に思っていればいいのです。
柴田先生の方法でたくさんの人が救われています。僕はその方法を広げたいと思い、仲間たちといっしょに「支援講座」を立ち上げました。今度は、柴田先生の方法が正しいことを僕たち当事者が証明する番です。
きんこんの会に来た上で僕たちのコミュニケーションの方法を誹謗中傷するのは、許せないことです。当事者の人格を否定することであり、傷つけることになることを理解してほしいです。


 私は、今、正直なところこうした場でどのような意見を述べるのがのかわからずにいます。しかし、私は仮に私の方法が偽りだと言われても、いかがわしい人間としての人格は最低限認められているわけですが、当事者の場合は、そこに語っている人格が認められていないことになるので、この言葉を載せてもらいたいとの意見は痛いほどわかりました。
 2013年も終わりに近づきました。私に課せられているのは、前に向かっていくということだけはまちがいないと思っています。
2013年12月21日 20時28分 | 記事へ | コメント(0) |
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