☆☆さんは、最初からさっそく詩を書き始めた。まず、最後に彼女が詩について行った説明から紹介しよう。
あたらしいとしのはじまりをいわってしんねんのちかいをかきました
わすれないであしたをめざしていこうとおもいます。
そういうわけで、次の詩は、新しい年の始まりを祝った新年の誓いの詩ということになる。
しあわせあふれてきて
にんげんをしんじていこうとおもう
ちいさいころからじぶんのことがとてもすきだったから
ちいさいじぶんをしっかりもっていきてきたのに
なかなかりかいしてもらえなくていつもさびしかった
みみをすますときこえてくるのはとおいむかしのなつかしいこえだ
ちいさいわたしがちいさいころにきいていたなつかしいかぜのおと
ねがいのとおりのちいさいわたしが
ちいさいじぶんにきかせてやったひとりごとのようなうた
むかしのじぶんをきちんとけんこうなこどものように
じぶんにとってたびとこころのなかでさだめてたびだつ
いいじぶんにするために
かいてからきもちがかるくなった
しんじてもらえたよろこびがのぞみとなって
じぶんにうつくしいみらいをくれた
いいひとになるために
じぶんのちゅうじつのかんがえをあかしていきていきたいとおもう
なんねんでもうちつづけて
ほんとうのじぶんのじんせいをいきていきたいとおもう
かのうなかぎりにんげんとしてのほこりをたいせつに
いきていきたいとかんがえている
しんじつのあいやしんじつのゆめをたいせつにいきていきたいとおもう
みなかったまたこどものころのゆめをもういちどみなおして
ちいさなじぶんにゆめをあたえよう
じぶんのちいさなねがいはちいさなゆめとして
いいものにしていこう。
詩はいったん区切られたあと、さらに次の一文が書かれた。
さいごにちいさいじぶんがのぞみのひかりをつたえられるように
がんばっていきたいとおもう
ぬいぐるみのじんせいにおわかれのときです
ちいさなじぶんねがいのとおりじぶんをしっかりいきていきたい。
今年の4月から社会人2年目になる。去年は、映画にも出演した。かたことの音声言語を発することのできる彼女が、パソコンですらすら美しい言葉を綴るようになったのも去年の今頃だった。
ぬいぐるみの人生に決別し、願い通りの人生を生きていこうとする彼女のこの1年が、また、実り豊かなものであることを心から祈る。
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2009年1月24日 19時50分
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毎回、長編冒険物語を書き続けている○○君が一段落したころ、▽▽君がやってきた。▽▽君は、12月、北風の詩を書いた。○○君はその時、休んでいたので、▽▽君の北風の詩を聞かせてあげた(12月26日の文章の3人目の詩)。
すると○○君は、次のような感想を書いた。
しろいいきというのがとてもよかったね にんげんのきぼうがよくつたわってきました きたかぜはきぼうのかぜだというのはよくわかります くろうしたひとにはわかります ちいさいじぶんとみみをすますときたかぜはふいてきます にんげんにはにんたいだけをちいさいときからしいられたひとに きぼうはちいさいかぜとなって おとずれます きぼうのきたかぜのことはぼくもかんがえていました びっくりしました
○○君は、海賊の物語を書くのに忙しいので、詩のことには話が及ばないが、北風については、深く共感するとともに、同じことを考えていたことが驚きだったようである。
○○君が帰ったあと、▽▽君は、まず、次のようなことを述べた。
○○くんもきたかぜのことをかんがえていたのでおどろきました
なぜみんなじぶんとおなじことをかんがえているのだろうか
ふしぎです
にんげんとしていきてきて にんたいをしているとしんじることができます
にんげんにはきぼうがひつようですから しんじることがたいせつですひとりでにんたいをしてきたのでねがいのきたかぜがひつようなのです
そして、詩を書き始めた。
たんたんときょうというひがすぎてゆき
にんげんとしてねがいをひめたぼくのほしは
なにかをいおうとしてもとめている
きぼうをほんとうにゆめみたひとには
しんじつのきぼうがわかる
しんじつのきぼうは
しんじつのちいさなちいさなよろこびにみちあふれている
しんじつのきぼうをしんじつのよろこびにかえて
ほんとうのじんせいをいきていこう。
4月から、高等部2年生になる▽▽君の、年頭を飾るのにふさわしい詩であった。
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2009年1月24日 19時27分
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